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新宿、西へ。 郊外に向けてジャングルを走り去る車中、車窓にへばりつくように上を見上げる。 見上げきれないくらいの立派なビル群に口があんぐり開いてしまう。
田舎者のひねくれた発想かもしれないが、 これ、いったいどうやって壊すんだろう と巨大建築物を見ると思ってしまう。 確かに造るのは大変だっただろうし、実際そこに日々住み働く人々もいるのだが、 傍観しているとそんないらぬお節介が思い浮かぶ。
うまい具合にメンテナンスして半永久的に使うんだ、と言われるかもしれないが、 例えば、縁起でもない話だけれど、テロや地震で半壊したらどうするんだろう。 全壊でもなく直すこともできない、放っておいたら危ない中途半端な壊れ方を してしまった場合、いったいどうするの? と、ひがみを含んだ眼差しで高層ビルを見上げる。
何事でも、生み出したり、ゴールしたりすることに主眼を置きがちだが、 何事でも、お終いの後どうするか、どう撤収するかという感覚も大切だと思う。 造っている最中、本番に向けての準備段階ではそこまで気が回らないかもしれないが、 だからこそ、そこまで考慮に入れたセンスのいいものに出会うと本当に感心してしまう。